2025.06.30
新潟県庁「令和7年度 にいがたヘルスケアEBPM人材育成事業」研修が開始されましました。
株式会社アイセック(本社:新潟市中央区、代表取締役CEO:木村大地)が新潟県より受託し、運営事務局を務める「令和7年度 にいがたヘルスケアEBPM人材育成事業」において、県及び市町村の係長級以下の職員計32名を対象とした研修が開始されました。
<本事業の目的>
複雑化する地域の健康・医療・福祉課題の解決に向けて、科学的根拠に基づいた政策形成を実現するため、高いデータリテラシーと施策立案能力を持つEBPM(Evidence-Based Policy Making:証拠に基づく政策立案)人材を育成する。
<新潟県福祉保健部 部長 中村洋心様 ご挨拶(抜粋)>
近年、EBPM(証拠に基づく政策立案)はOECD(経済協力開発機構)においてもその重要性が指摘されるなど、国際的に注目を集めています。日本においても、昨年12月の経済財政諮問会議において「EBPM推進アクションプラン」が策定され、推進の機運が高まっています。日本の公的支出のうち約7割は地方自治体が担っており、地方自治法第2条14項では「住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げる」ことが求められています。この理念を実現するためには、政策の効果を的確に評価し、継続的に改善していくことが不可欠です。EBPMは、どの部署に所属する職員にとっても必要な視点であり、今後の行政運営に欠かせない力です。本研修は、得た学びをすぐに実業務に活かせる点でも大きな強みがあります。ぜひこの貴重な環境を活かして、日々の業務に役立てていただくとともに、社会への貢献につなげていただきたいと願っております。
<全6回研修テーマおよび講師一覧>
研修テーマ | 講師 | |
第1回 | EBPM的思考と問題構造の可視化 | 岩手県立大学 宮古短期大学部 准教授 同大学 地域政策研究センター WELL-BEING 研究部門長 和川 央 様 |
第2回 | シナリオプランニングを通じた仮説の多様化と柔軟な思考 | デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 パートナー 株式会社グリーンフィールド コンサルティング 創業者・前代表 西村 行功 様 |
第3回 | 行政におけるデータの見える化と仮説検証の実践 | 株式会社BSNアイネット様
新潟大学大学院医歯学総合研究科 血液・内分泌・代謝内科学分野 特任准教授 |
第4回 | 医療・保健の根拠と現場実装から学ぶ EBPM のリアリティ | 新潟大学大学院医歯学総合研究科 血液・内分泌・代謝内科分野 教授 曽根 博仁 様 |
第5回 | EBPMに基づいた政策施策案の構築と論理モデル化 | 関東学院大学 法学部 地域創生学科 教授 社会構想大学院大学 コミュニケーションデザイン研究科 特任教授 牧瀬 稔 様株式会社アイセック 代表取締役CEO 新潟大学大学院医歯学総合研究科 血液・内分泌・代謝内科分野 客員研究員 木村 大地 |
第6回 | 施策と成果指標を結ぶ検証設計とEBPMの統合 | 関東学院大学 法学部 地域創生学科 教授 社会構想大学院大学 コミュニケーションデザイン研究科 特任教授 牧瀬 稔 様 |
<第1回研修の様子>
株式会社アイセックは、新潟県の先駆的な人材育成の新規事業において、受講者の実践力向上に寄与し新潟県民に還元できる研修内容を目指して、講師陣とともに価値ある学びの場を提供してまいります。