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2024.06.26

アメリカ糖尿病学会で健診受診後の受療勧奨効果を発表:木村代表の研究成果

株式会社アイセック(本社:新潟県)は、新潟大学医学部の博士課程に所属する代表木村大地が、アメリカで開催される糖尿病学会において研究成果を発表することをお知らせいたします。

本研究は、健康診断で発見された高血糖対象者に対する受療勧奨が糖尿病の改善に与える影響について解析したものです。

発表の概要

  • 学会名称 :American Diabetes Association 84th Scientific Sessions.
  • タイトル : 健康診断で発見された高血糖対象者に対する受療勧奨による改善効果(クラスターランダム化比較試験)
  • 発表者  : 木村大地(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科学分野)
  • 共同研究者: 加藤公則、藤原和也、曽根博仁(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科学分野)
  • 学会開催日: 2024年6月21日(金)~24日(月)
  • 開催場所 : アメリカ合衆国フロリダ州オーランド

研究の背景と目的

本研究は、日本の平均寿命延伸の一因として「健康診断の普及が非感染性疾患による死亡率の低下に寄与していること」と所属研究室(新潟大学医学部 血液・内分泌・代謝内科学分野)が明らかにした「罹病期間が短くかつHbA1cが低いときに2型糖尿病の寛解が見られやすい」ことに着目しました。

健康診断で糖尿病が発見された受診者に対して、受療勧奨することが糖尿病の寛解にどのような影響を与えるかを明らかにすることを目的としています。

研究の方法と結果

研究は、新潟県内の中小企業約3,000事業所に所属する約60万人健康診断結果より、糖尿病型の対象となった1185名を抽出し、クラスターランダム化比較試験を行いました。

1年後のデータでは、介入群では32%の患者が寛解し、非介入群の25%と比較して、有意に高い寛解率が認められました。糖尿病治療薬の服薬を考慮しても、受療鑑賞の介入は1.4倍有意に改善した。

学会の様子

結論

研究の結果、健康診断で糖尿病が発見された受診者に対して、健診機関の紹介状提供と企業担当者による受療勧奨は、生活習慣を改善させ、糖尿病の寛解に有効であることが示されました。この成果は、企業の健康経営において重要な指標となり得るものであり、今後の健康管理プログラムの改善に寄与することが期待されます。

お問い合わせ先

株式会社アイセック
電話: 025-378-8858
メール: kouki.soga@iseq.co.jp
ウェブサイト:https://iseq.co.jp/